「何か作りたい機能がある」 そう思った瞬間、すぐにエディタを開いてコードを書き始めていませんか? あるいは、要件を箇条書きにしただけで「設計完了」と思っていませんか?
実は、「要件がごちゃ混ぜのまま開発に進むこと」 こそが、手戻りやバグ、そして「使いにくいシステム」を生む最大の原因です。
今回は、「要件定義・設計から開発までの鉄壁の5ステップ」 を共有します。これは単なる開発フローではありません。AIがコードを書けるようになった現代において、 人間が担うべき「本当の価値(=高単価の理由)」 がここに詰まっています。
設計とは、いきなり正解を描くことではありません。「広げて(発散)」から「絞る(収束)」プロセスです。順を追って見ていきましょう。
まずは、頭の中にあるアイデアや要望をすべて吐き出します。
ここが最初の山場です。ステップ1で出した要件を論理的に解剖します。
ここでのポイント: ステップ2はあえて要件を広げるフェーズです。詳細に分解することで、隠れていた課題や必要なロジックを炙り出します。
ステップ2で広げた風呂敷を、今度は畳んでいく(収束させる)フェーズです。これを「抽象化」と呼びます。
作るものが確定して初めて、エンジニアリングの詳細に入ります。
ここまできて、ようやく実装です。設計図(地図)ができているので、迷うことなく進めます。
「コードならAIが書けるじゃないか」と言われる昨今、なぜこの面倒なステップが必要なのでしょうか?
指導者はこう断言しています。
「このステップにおける思考(分析、構造化、抽象化)こそが、人間が絶対に及ぼすべき領域である」
AIに「これ作って」と投げれば、それらしいコードは返ってきます。しかし 「現状の業務フローを分析し(ステップ2)、本当に必要な機能だけに削ぎ落とす(ステップ3)」 という高度な判断は、人間にしかできません。
この複雑なプロセス(要件を広げて、整理して、本質を見抜く)を実行できる人材こそが、高い報酬を得るに値します。 「AIより頭を使って構造を設計している」という自負こそが、プロフェッショナルの証です。
いきなり実装して手戻りを繰り返すより、この原則に基づいて設計したほうが、結果としてプロジェクトは加速します。
この5ステップは、家づくりに例えられます。
多くの人は、ステップ1からいきなりステップ5へ飛びこうとします。しかし、それでは欠陥住宅ができてしまいます。
「構造化」と「抽象化」。
この思考プロセスを意識して、AIに使われる側ではなく、AIを使いこなして設計する「真のエンジニア」を目指しましょう。
