急な仕様変更は要注意!開発現場で学んだ、高品質を保つための3つの鉄則
Meg
Meg
2026-07-01
急な仕様変更や修正が重なる開発現場で発生したバグの経験から、品質を維持するための具体的な対策を解説。開発における「最新状態の共有」「AIコードの検証プロセス」「クライアントとのスケジュール交渉」という3つの鉄則と、予防的な保守の重要性について学びます。

仕事をしていると、クライアントやビジネスサイドの要望に合わせて、「大急ぎでいくつかの修正や新機能を追加しなければならない」という場面がつきものです。しかし、スピードを急ぐあまり、リリースした後に致命的なバグを出してしまっては元も子もありません。

先日、私たちのチームでも複数の修正が重なった結果、リリース直後にエラーが発生するという苦い経験をしました。

原因を深掘りしていくと、単なる技術的なミスだけでなく、**「仕事の進め方」や「コミュニケーション」**にたくさんの大切な教訓が隠されていました。今回は、私たちが学んだ再発防止のための重要なポイントを共有します。

なぜバグが起きてしまったのか? 〜原因の構造〜

実際に起こったこと

既に正常に動いていたボタンに、新しい機能を組み込んだ際、データ同士の紐付けがうまく伝わらずエラーが発生してしまいました。事前のテストでは問題なかったはずなのに、本番公開直後に動かなくなってしまったのです。

🔍 真の原因:「修正の山積み」による衝突

なぜこのようなことが起きたのかというと、短期間に複数の修正スケジュールを詰め込みすぎたことが最大の要因でした。

複数のスタッフが同時に別々の修正を重ねた結果、システム全体を一つに統合するタイミングで、「せっかく先に直していた正しい部分」を、後から持ち込まれた別の修正コードが上書きして消してしまったというのが根本的な原因でした。

失敗から学んだ!高品質な開発を支える3つの鉄則

今回の経験を踏まえ、チームとして「次からは絶対にこうしよう」と決めた大切な対策が3つあります。

① 「最新の状態」はルーティン化する

チームで並行して開発を進める場合、一瞬の間に他の人がシステムを更新していることは日常茶飯事です。これが基本中の基本ですが、忙しいときほど疎かになりがちです。

作業を始める際は、必ず最新のデータを取り込み、「自分の手元」で不整合がないかをチェックすることを徹底しました。

② AIコードは「叩き台」として扱う

最近AIツールを使うと効率的にコードを書けますが、ここに落とし穴がありました。

AIは一般的な正解を出すのは得意ですが、「今、私たちが作り上げているシステムの背景や、他の機能との繋がり」という文脈までは完璧に把握してくれません。

AIが出した答えは**「あくまで下書き(ドラフト)」**と割り切り、人間が「本当にこの通りで大丈夫か?」「他の既存機能は壊れないか?」という視点で、一行ずつ疑いながらチェックする姿勢が不可欠だと再認識しました。

③ クライアントとの交渉術:「無理のないスケジュール」を固める

どれだけエンジニアが注意しても、物理的に無理なスケジュールではミスは生まれます。

直前の急な仕様変更や、ギリギリの期間での無理な実装がいかに危険なのかを、リスクも含めてクライアントにしっかりお伝えし、納得していただくことが最も重要だと学びました。具体的には以下の点を盛り込みます。

  • テスト時間の確保: 単なる「コーディング時間」だけでなく、「みんなの修正を一つに統合し、全体が動くかテストする時間」を絶対にスケジュールに組み込むことを提案します。
  • リスクの可視化: 急な要望があった際は、「これを今無理に入れると、これまで安定していた〇〇機能が壊れるリスクがあります」と具体的な懸念点を挙げ、適切な期間確保をお願いする交渉を行います。

システムを長く健康に保つために:予防保守の重要性

システムは使っていくうちに、当初想定した以上の活用範囲が広がります。いわば「小さな家」から「大きなビル」へのリフォームの繰り返しです。

土台の設計が限界を迎えているところに、ただつぎはぎで修正を重ねていくと、必ずバグが発生しやすくなります。

今後は、大きなトラブルが起きる前に、システム全体を定期的に点検し、内部をキレイに整理整頓する**「計画的なメンテナンス期間」**の設定こそが、ビジネスを持続させるために不可欠な要素だと提案していくことにしました。

まとめ:本当の「スピード」とは?

ビジネスにおいて、早く形にすることは極めて重要です。しかし、無理なスケジュールでAIのコードをそのまま貼り付け、周りの確認もせずに公開した結果バグが出た場合、そのリカバリーやお詫び対応に追われていては、結局一番時間がかかってしまいます。

私たち自身が痛感したのは、「本当のスピード」とは、**「お互いに無理のない正しいプロセスを踏んで、安全に、確実な品質のものを届け続けること」**だということです。

同じように「急な修正対応の連続」や「リリース直前のトラブル」にお悩みの方のチームの参考になれば幸いです。